【テッパチ！】原作は漫画？ネタバレとあらすじを最終回結末まで！

高校時代にはラグビー部のエースとして活躍していた国生宙（町田啓太）は、独りよがりなプレーをするなどあまり協調性のない男だった。

そのプレーが災いして怪我をしてしまった国生は、わだかまりが解けないまま部活を引退し高校を卒業する。

高校卒業後は定職に就かず、その日暮らしのような毎日を過ごしていた。

ある日そんな国生は街で喧嘩をしてしまい、警察沙汰になってしまうと工事現場の仕事もクビになってしまう。

落胆する国生にさらに追い打ちをかけるように、一人暮らしのアパートも家賃滞納で立ち退きを言い渡されてしまう。

途方に暮れる国生の前に、寮完備で三食飯付きという条件を出し誘ってくる八女純一（北村一輝）が現れるのだった。

あまりに甘い話に眉をひそめる国生だったが、八女が陸上自衛隊の教育中隊長をしていることや勧められた仕事が自衛官であると聞き国生はすぐに断るのだった。

しかし、仕事も決まらず生活のお金も底をついた国生は「とりあえず」と中途半端な気持ちで自衛隊候補生となるのだった。

自衛官になりたくてなったわけではない国生は、気に入らなければ辞めると口にしていた。

そこに通りかかったエリート自衛官の桜間冬美（白石麻衣）の存在を知ると、少しだけやる気が芽生えるのだった。

そんな国生と同じ寮になった第一班には、音楽隊に憧れた馬場良成（佐野勇斗）やガンマニアの丸山栄一（時任勇気）。

暗い過去を持つ武藤一哉（一ノ瀬颯）や芸人を目指していた渡辺淳史（坂口涼太郎）、小説家志望の小倉靖男（池田永吉）そして父も兄も自衛官だという西健太（藤岡真威人）がいた。

さらに、国生が八女に誘われるきっかけとなった街中での喧嘩相手である荒井竜次（佐藤寛太）がいたのだった。

一触即発の空気になってしまうが、止めに入った八女に呼び出され本格的に訓練が始まる。

訓練が始まるとあまりに厳しすぎる自衛隊という社会に、国生は早くも挫折しそうになってしまうのだった。

同じ一班の仲間同士和気あいあいとする中、荒井だけはその輪に入ってこようしないことに、国生は表情を険しくさせる。

その後も厳しい訓練は続き、問題ばかり起こす一班のメンバーたちは毎日のようにペナルティを課せられていた。

与えられたペナルティを懸命にこなしながらも、国生はずっと辞めることばかりを考えていたのだった。

さらに国生は、同期で同じ班の荒井のことをどうしても認めることができずついに殴り合いの喧嘩になってしまう。

騒ぎを聞きつけた冬美が止めに入るのだが、喧嘩の勢いに突き飛ばされた冬美をかばった国生が怪我をしてしまった。

冬美からの治療を受ける国生だったが、そこで冬美から協調性のないことを注意されてしまう。

冬美の言葉から、母親のことや高校の時の部活の仲間からの陰口を思い出してしまい国生は自衛官候補生を辞めることを決意する。

そのことに気がついた八女は、出ていこうとする国生に厳しくも優しい言葉をかける。

八女の言葉や、同じく止めに来たバディの馬場の言葉に国生の心が揺らぎ始めるのであった。

自衛官候補生となった国生宙（町田啓太）は、以前から因縁のあった荒井竜次（佐藤寛太）と殴り合いの喧嘩になってしまう。

止めに入った教官の桜間冬美（白石麻衣）からは、チームワークの大切さを厳しく諭された。

限界を感じた国生は自衛官候補生を辞めようとするが、教育中隊長の八女純一（北村一輝）から引き止められる。

八女は竜次との決着なら訓練でつければいいとアドバイスを送ると、国生は自衛官候補生として残り竜次と対決する覚悟を決める。

国生は近くにいた馬場良成（佐野勇斗）を引き連れ宣戦布告に行くと、竜次は負けたら自衛官候補生を辞めるという条件を出す。

引くに引けない国生は、その竜次の挑発にのり自衛官の人生をかけた戦いに挑むことに。

そこから国生は、訓練だけでなく自主練や掃除にまで竜次に対抗心を燃やすと竜次も負けじと張り合い出すのだった。

その様子を見ていた一班のメンバーたちは、二人の張り合う様子を面白く感じ賭けをしようと話し合う。

しかしその中で唯一人、二人の事情を知っている馬場だけは複雑な表情を浮かべていた。

そして自衛官候補生を辞めることを条件に二人が勝負していることをメンバーに伝えると、それを聞いた一班のメンバーもまた表情を曇らせるのだった。

そんなある日、国生は冬美（白石麻衣）と道場で顔を合わせると竜次との対決について苦言を呈されてしまう。

そこで国生は「勝っても辞める」と語ると、近くで聞いていた馬場はそのことを八女に相談する。

八女は国生の元に行くと、馬場が会社を辞めてまで憧れの音楽隊への道を進んでいることを語る。

その頃一班のメンバーたちもまた、国生と竜次の勝負が自衛官への道を賭けていることが頭から離れずにいた。

そしてそれぞれ人生に挫折していたところ、八女の言葉によってこの場にいることを思い出していたのだった。

それぞれに思いを抱える中、ついに体力検定での勝負が始まり、一進一退の勝負が続いていく。

最終対決のマラソンが行われると、国生はゴール手前で足がもつれてしまい竜次に負けてしまうのだった。

負けてしまった国生が寮に戻り落ち込んでいると、馬場がやってきて「辞めるなよ」と言葉をかける。

さらにライバル視していた竜次もまた、お互いの境遇に似ていることがあることを知ると賭けをなかったことにすると告げるのだった。

辞めるべきか続けるべきか迷っていた国生だったが、自主練中に冬美と出会うと「一人前になりなさい」と激励を受ける。

その言葉に奮起した国生は、自衛官候補生を続け立派な自衛官になることを決意し気持ちも新たに再出発するのだった。

それから数日後、チームとして団結力が高まった一班だが相変わらず問題児の集まりであることに変わりはなくペナルティーを課されていた。

その一方、八女は問題児ばかりの一班のメンバーを自衛官にする代わりに希望職へ異動するという狙いがあることが判明する。

そして一班の中で唯一自発的に入ってきた武藤一哉（一ノ瀬颯）が、父親を刺して少年刑務所に入っていたという噂を国生たちが耳にしてしまうのだった。

自衛官候補生となった国生宙（町田啓太）は、色々なことがありながらも立派な自衛官になる決意を固める。

訓練終了後、敷地内にある食事処でお酒を飲んでいた国生たちは同じ班の武藤一哉（一ノ瀬颯）が少年刑務所あがりだという噂を耳にする。

父親を刺殺したのだという噂を聞いた一班のメンバーたちは、寡黙で近寄りがたい武藤のことが気になってしまう。

しかし内容がかなりプライベートなことのため、国生たちは本人に聞くことができずにいた。

そんなある日、国生たちの射撃訓練が行われることになり教官として桜間冬美（白石麻衣）が来ることになる。

美人で有名な冬美の噂を聞いた一班のメンバーたちは、さらにテンションが上がっていく。

射撃訓練が行われると、国生は運良く冬美が担当する班に配属され小さくガッツポーズを取る。

初めての射撃訓練とあり緊張する国生だったが、冬美の優しい指導により冷静さを保つことに成功する。

一方武藤は、教官から厳しい指導が続くと過去のことがフラッシュバックしてしまいパニックに陥ってしまう。

呆然とする候補生たちだったが、担当教官の八女純一（北村一輝）が暴れる武藤を制圧する。

一班のメンバーたちが武藤のあまりの変貌ぶりに驚いてしまう一方で、八女は上官から武藤の件についての責任問題を追求されてしまう。

その後教官室に戻ってきた八女は、冬美から国生たちを利用して元いた部隊に戻るつもりではないか？と尋ねられる。

図星をつかれた八女だったが、同時に国生たちを育てることに楽しさを感じていることも見抜かれてしまうのだった。

その頃武藤のあまりの変貌ぶりが気になってしまった国生と馬場良成（佐野勇斗）は、八女の元にやってくる。

そこで武藤が父親からのDV被害被害者であり児童養護施設に入っていたことを知らされると、八女から「よろしくな」と武藤を託されてしまう。

武藤のあまりにも過酷な過去を聞いてしまった国生は、心のもやもやが晴れずにランニングを始める。

すると逃げようとしていた武藤とばったり会ってしまい、止めようとした国生に武藤の手が当たり鼻血を出してしまうのだった。

武藤を落ち着かせた国生は、休憩室に２人で入っていくとそこで武藤が昔父親を刺そうとしたという話を聞かされる。

さらにどこに行っても武藤の噂はつきまとい、居場所がなくなりその時に自衛官応募のチラシを見たのだという。

そこで自分の居場所を見つけようと自衛官になるために応募したと話す武藤に、国生は「羨ましい」と優しい言葉をかける。

武藤の悩みの理由を知った国生は、一班のメンバーを道場に集めるとそこで武藤に対する訓練を始めるのだった。

道場の灯りがついていることに気がついた冬美が様子を見に行くと、そこでは武藤を囲い罵倒する一班のメンバーの姿を目にする。

慌てて止めに行こうとするが、馬場から静止されるとその様子を心配そうに見つめるのだった。

さらに騒ぎを知った八女がやってくると、国生たちによる武藤への厳しくも優しい特訓が行われていることを知る。

武藤も国生たちの気持ちに応えようと必死に耐え抜き、無事特訓を乗り切ることができたのだった。

その後八女から呼び出されたメンバーたちは、怒られるかと覚悟していくがそこで八女から武藤が誕生日であることが知らされる。

八女のサプライズによって、一班のメンバーはさらに絆を深めていくのであった。

自衛官候補生として訓練に明け暮れる国生宙（町田啓太）たち一班のメンバーたちは、腕相撲大会や自衛官クイズなどをして楽しく過ごしていた。

和気あいあいと過ごす中でも、訓練は厳しさを増していき宙は教官の桜間冬美（白石麻衣）が気になり集中しきれずにいた。

射撃訓練でも集中力を欠いてしまう宙だが、反対にミリタリーオタクでありサバゲー経験者の丸山栄一（時任勇気）は素晴らしい評価を受けていた。

悔しがる宙に冬美は「体感を鍛えればいい」とアドバイスし、その言葉に宙は毎日懸垂を１００回こなす自主トレを続ける。

その甲斐あって、実弾での訓練で丸山を超える結果を出すことに成功するのだった。

嬉しがる宙とは反対に、丸山は以前の職場で「お前の代わりはいくらでもいる」という上司の言葉を思い出し表情を曇らせる。

落ち込む丸山の元に、かつての同僚の高木（神田聖司）から「一緒に起業しないか？」と誘われる。

自分が求められていることに嬉しさを感じた丸山は、高木の誘いに心が揺らぎ訓練に身が入らなくなってしまうのだった。

その頃、同じ一班のメンバーの荒井竜次（佐藤寛太）のもとに建設会社の社長である父親が訪ねてくる。

父親は竜次に「会社の株を次期社長の兄に譲渡してほしい」とお願いにやってくるのだった。

その話の途中から盗み聞きしていた小倉靖男（池田永吉）は、竜次が会社を継ぐのだと勘違いしてしまう。

その話を聞いた宙たちは、嬉しい気持ちがありながらも寂しさを感じてしまうのだった。

そんなある日丸山は、特技でも宙に負けてたことに落ち込み自分を求めてくれる高木の誘いを受けることを決意する。

起業する話を進めようとする丸山だったが、５００万用意して欲しいという言葉に迷いながらも出資することを決意する。

しかし高木が、丸山の力ではなくお金が目的だったことを知った丸山はさらにショックを受けてしまう。

丸山の異変に気がついた八女純一（北村一輝）は、射撃訓練で負けた宙が陰ながら努力をしていることを伝える。

宙へのライバル心を燃やした丸山に八女は「勝つためには自分自身の心の強さが必要だ」と語り、丸山の特訓を始める。

その様子に気がついた馬場良成（佐野勇斗）が、丸山のサポートにまわり特訓を続けていく。

厳しい訓練を続けた丸山は、実弾での射撃訓練でついに宙を追い越すことに成功し自信を取り戻すのだった。

丸山が自身をなくしていたことを馬場から聞かされた宙は、丸山の気持ちを理解した反面自分勝手だった過去のことを思い出し表情に陰を落とすのだった。

そんな宙に馬場は「もう一人やっかいな奴がいる」と語ると、２人は竜次の前にやってくる。

竜次をライバル視する宙は「どっちが首席で卒業するか勝負しろ」と、自衛官候補生を続けて欲しいことを伝える。

竜次はそんな宙や馬場の言葉の優しさに気がつき、全てのことを話し自衛官になる決意を固めるのだった。

国生宙（町田啓太）たち自衛官候補生たちは、近々行われるWACと呼ばれる女性自衛官候補生との特別合同訓練のことを耳にしテンションが上がっていた。

合同訓練が始まると森下瑠理香（山本千尋）や石崎奈央（坂東希）を始めとする、８名の女性自衛官候補生がやってくる。

一班のメンバーである小倉靖男（池田永吉）は、奈央の凛とした姿に一目惚れしてしまうのだった。

そんな中、特別講義として元テレビ局職員という異色の肩書を持つ入山大吾（柏原収史）がやってくる。

入山は大きな災害を報道していた時に、メディアの限界や可能性を感じたのだと話す一方で自衛官を志した理由を語り始める。

入山が取材にやってきた被災地で、自分の家族のことよりも懸命に救助活動する八女純一（北村一輝）の姿に感動したのだと語る。

入山の映像を交えた話に、国生や馬場良成（佐野勇斗）たちは心を打たれるのだった。

講義も終わり、小倉が奈央を見つめていることに気がついた西健太（藤岡真威人）はなんとか間を取り持とうと奈央たちに声をかける。

小説家志望なのだと自己紹介をする小倉を見た奈央たちは、中途半端な気持ちの小倉を冷たくあしらうのだった。

一度は心が折れてしまった小倉だったが、国生や馬場そして西たちに背中を押され再度アタックすることを決意する。

そんな訓練の最中に、これまで成績上位だった奈央に遅れが目立ちついには貧血で倒れてしまう。

瑠理香に付き添われ医務室で寝ていた奈央は、そこで初めて自分が妊娠していることを告白する。

驚く瑠理香だったが、隣のベットで食べ過ぎで休んでいた小倉に話を聞かれてしまったことに気がつく。

小倉はなんとか声をかけようと、奈央の気持ちも知らずに妊娠を喜ぶ発言をしてしまうのだった。

そのことで奈央や瑠理香を怒らせてしまうが、その話を偶然教官の桜間冬美（白石麻衣）も聞いてしまう。

瑠理香と奈央を呼び出した冬美は、自衛官候補生にも産休や育休があることを伝え様々な道があるのだと語る。

奈央を説得し病院に向かわせ、妊娠が発覚すると奈央は体調を考慮し訓練を休むこととなるのだった。

奈央が妊娠しているという噂はすぐに広がり、一班のメンバーにもその話が入ってくると小倉がそのことを知っていたことを口走ってしまう。

奈央のことを聞いたメンバーたちは、誰よりも責任を感じているのは奈央なのではないかと頭を悩ませるのだった。

そんなある日、奈央が貧血で倒れそうになってしまうのを冬美が助けに入る。

奈央をかばった冬美が階段から落ちてしまいそうになるのを見た国生は、身を挺して守って気を失ってしまう。

目を覚ました国生がお礼を言う冬美に「彼氏はいるのか？」と尋ねてしまうと、冬美は曖昧な返答をし国生は落ち込んでしまう。

その後奈央が国生にお礼を告げにやってくると、国生は「人を守ることに生き甲斐を感じた」と語る。

さらに奈央の気持ちを汲んで声をかけた国生は、小倉もまた真剣に自衛官になろうとしているのだと告げる。

それから数日後、奈央は改めて一班のメンバーや冬美に自衛官を辞めることを告げ去っていく。

新たな一歩を踏み出す奈央に、小倉は精一杯の応援の言葉をかけ見送るのであった。

それから数日後、休みの日にやることがない国生を馬場が自宅へと誘うのだった。

そこで国生は、家族から愛される馬場を見て久しぶりに母親に自分の今の現状を伝えにいく決心を固める。

しかし幸せそうな母親の姿を見た国生は何も言えずに立ち去ってしまい、それでも馬場たち仲間がいることで少しだけ心が和んでいくのだった。

自衛官候補生としての訓練も大詰めを迎えていた国生宙（町田啓太）たちは、最終訓練の前にお酒を飲みながら楽しい時間を過ごしていた。

一方八女純一（北村一輝）と桜間冬美（白石麻衣）は、それぞれの希望先を見ながら一班のメンバーたちのことを考えていた。

そしてついに、自衛官候補生の最終試験となる２日間の総合訓練が実施されることになるのだった。

八女は国生たちに「これまでの３ヶ月間の努力を大いに発揮するように」と鼓舞し、国生たちもその言葉に気合が入るのだった。

戦闘訓練前日、国生は母親の再婚相手である三輪から母親が事故に遭い重体だという留守電を聞いてしまう。

国生の異変にに気がついた八女が声をかけると、母親のことを聞かされ訓練中止も視野に入れた言葉をかける。

しかし国生はやり遂げる決心をしたことを伝え、バディである馬場良成（佐野勇斗）にもそのことを伝える。

馬場もまた「すぐ母親のもとに行くべきだ」と声をかけるが、国生は過去の経験から途中で逃げ出すことを拒否する。

驚く馬場だったが、国生の真剣な表情と揺るがない覚悟があることを知りサポートすることを決めるのだった。

なんとか始まった戦闘訓練中、八女は国生の母親が危篤状態であることを告げに来る。

しかし国生は、仲間とともにこの最終訓練をやり遂げたいのだと病院に行くことをまたしても拒否する。

国生の置かれている状況を知ったメンバーたちは、国生のために全員で訓練をやり遂げたいという気持ちで団結していく。

なんとか戦闘訓練を終えた国生たちは、重装備で２５kmの歩行訓練へと進むことになる。

心が折れそうになったり怪我の状態が悪くなってしまう一班のメンバーだったが、国生のためにと一致団結し無事に歩行訓練をやり遂げるのだった。

無事に訓練を終えた国生は、すぐさま母親が入院する病院に向かっていくと山場を越え眠っている母親の前にやってくる。

そこで目を覚ました母親に、今は自衛隊となるべく訓練に励んでいることを伝える。

少しずつだが前進しようとしている国生の姿を見て、母親は優しい言葉をかけ親子のわだかまりが溶けていくのであった。

それから数日後、自衛官候補生を無事に卒業できることとなった凛々しい姿の一班のメンバーたちの姿があった。

その後トレーニング室に冬美を呼び出した国生は、スマホを取り出して「連絡先を教えてほしい」とお願いする。

トレーニング室でのスマホ使用が禁止されていることを理由に、国生のスマホを取り上げた冬美は「あとで取りに来たら教える」と伝えるのだった。

自衛官候補生を卒業することになったメンバーたちに、八女は一人一人に温かく優しい言葉をかけ皆を送り出すのであった。

その後、国生と馬場は第１希望である普通科への配属が決まり期待に胸を膨らませながら駐屯地へと向かっていく。

するとそこには、昇進し普通科に配属となった冬美の姿があり「部下には厳しくしていくから」と声をかけられ国生たちは驚くのであった。

自衛官候補生から晴れて自衛官となった国生宙（町田啓太）は、バディだった馬場良成（佐野勇斗）と共に普通科に配属されることになる。

そこで国生たちは、１尉に昇進し普通科に配属され教官ではなく上司となった桜間冬美（白石麻衣）の姿に驚く。

「上司として厳しくしていく」と語る冬美に驚きながらも、国生は少しだけ嬉しそうな表情を浮かべるのだった。

そんな国生たちは不安な気持ち抱えながら隊舎に向かっていくと、そこには班長の大木隆之（久保田悠来）を始めイケメンの風間速人（工藤阿須加）やバツイチでギャンブル好きの金子慎也（桐山漣）、そして１番年下ながら優秀な野村晴樹（結木滉星）からの手荒い歓迎を受けることになる。

困惑する国生たちだったが、個性的すぎる大木たちはそんな国生たちに構わずしごきのような指示を出しさらに困惑させる。

訓練で疲れ切った国生たちだが、隊舎の掃除をすべて任されるなど休む暇なく体を酷使させられてしまうのだった。

あまりにきつい現状や体を休める暇もない国生たちは、疲弊しきって自衛隊という環境に嫌気がさしてしまうのだった。

そんな国生が隊舎で冬美とばったり出会ってまいつい弱音を吐いてしまうと、冬美は「何もわかっていない」とさらに厳しい言葉をかけていくのだった。

落ち込む国生と馬場に声をかけた大木は、２人の歓迎会を開くことを告げ行きつけの居酒屋へと２人を誘う。

そこで大木は自衛隊内に部活があることを伝え、ラグビー部の存在も伝えるのだが国生はその言葉に表情を曇らせる。

それに気がついた野村は、国生が元ラグビー選手だったことを知り監督に紹介してしまうのだった。

国生はラグビー部時代の苦い過去が頭をよぎり、ラグビーには全く興味がないことを告げ部活への参加を頑なに拒否するのだった。

自衛官としての生活にモヤモヤしていた国生だったが、初めての任務として災害避難の現場へ派遣されることになるのだった。

初めてのことに右往左往しながらも、住民のためにとお願い事を一気に引き受けた国生は勝手に持ち場を離れてしまう。

なんとかお願い事をこなした国生だったが、誘導の際に目を離してしまい芝山勝也（水沢林太郎）に怪我を負わせてしまうのだった。

初めての任務で一般人に怪我をさせてしまったことに落ち込む国生は、さらに芝山がオリンピック候補選手だと知りさらに落ち込んでしまう。

芝山に謝罪に向かった国生だったが、次の大会が絶望的になった芝山からは厳しい言葉をかけられさらに暗い気持ちになってしまう。

そんな国生を見かねた八女純一（北村一輝）が隊舎を訪れ国生に声をかけ、自衛官として何が１番大切なのかを優しく諭すのだった。

そしてそれは班長の大木も同じ思いであり、大木や金子そして風間はしごきのような日々が何事にも動じない精神を鍛えるための訓練の一環なのだと説明する。

その言葉に大木の本当の気持ちを知った国生たちは、自衛官として成長することを決意するのだった。

南関東駐屯地に配属となった国生宙（町田啓太）と馬場良成（佐野勇斗）は、大木隆之（久保田悠来）から南関東駐屯地祭りのことを聞かされる。

地域住民との触れ合いを目的としたお祭りで、公開演習や花火に盆踊りなどが開かれる盛大なイベントなのだと告げられる。

さらに風間速人（工藤阿須加）や金子慎也（桐山漣）によれば、可愛い女の子と知り合えるチャンスがあるかもしれないと聞かされテンションが上がる。

しかしその直後野村晴樹（結木滉星）から、南関東駐屯地祭りが中止になったことが知らされるのだった。

なんとか雰囲気だけでも味わおうと、国生と馬場は自候生時代の仲間だった西健太（藤岡真威人）を誘ってたこ焼きパーティーを開く。

金子たちも参加し楽しくたこ焼きパーティーをしていると、そこに金子の元妻・理恵（三倉茉奈）と娘の花音（宮地美然）がやってくる。

離婚したとはいえ仲睦まじい３人を見ていた国生たちは、復縁する可能性もあるかもしれないと期待していた。

その頃副連隊長の神宮寺一成（緋田康人）に呼び出された桜間冬美（白石麻衣）は、いつまでも昇級しない金子がリストラ対象だと告げられる。

複雑な思いをいだきながらもそのことを金子に伝えた冬美を見た国生たちは、自衛隊の厳しい実態に驚くのだった。

金子もまたギャンブルに溺れて理恵に別れを切り出されたことを悔やんでおり、昇進試験に真剣に取り組むことを決意するのだった。

金子を心配する国生だったが、自分自身も昇進の模擬試験を受けることを冬美から伝えられる。そのことは金子や馬場にも伝えられると、２人はライバル心と共に複雑な感情を持ち始めてしまうのだった。

それは国生も同じであり、仕事で南関東駐屯地にやってきた自候生時代の共感である八女純一（北村一輝）にそのことを相談する。

悩む国生にアドバイスを送った八女は、国生の模擬試験のことで悩む馬場にもエールを送り２人を前向きにさせる。

悩みを吐き出したことですっきりした国生は、苦手な勉強に悩む金子を見て馬場に勉強を教えてほしいとお願いする。

快く引き受けた馬場だったが、座学が不得意な金子はイライラが募り馬場に八つ当たりしてしまう。

そんな金子に怒りを感じた国生がその怒りをぶつけてしまうと、その騒ぎを聞きつけた大木や風間が止めに入る。

喧嘩を仲裁した大木はチームで金子をバックアップすることを提案し、金子もまたそれを受け入れることにするのだった。

大木班のメンバーの助けもあり無事に昇級試験に合格した金子は、国生とのわだかまりも解け理恵に復縁を申し出る。

しかし理恵は再婚相手がいることを金子に伝え、ショックを受けながらもその第二の人生を応援することを決意する。

金子の合格に盛り上がる大木班だったが、冬美から呼び出された国生は「欠点が露見した」と告げられる。

冬美はカッとなると周囲が見えなくなることは、自衛官として最大の欠点であるのだと語り国生はその言葉にショックを受けてしまうのだった。

風間（工藤阿須加）の誘いで合コンにやってきた大木（久保田悠来）・金子（桐山漣）・野村（結木滉星）・馬場（佐野勇斗）そして国生（町田啓太）たちは、ドキドキしながらも合コンを楽しんでいた。

その翌日、あまりに女性に不慣れな大木の態度を茶化すような話をしていた国生や風間の前に大木がやってくる。

自分の話だとすぐに気がついた大木は、班の結束をより強めるためにと班員に対して個別面談の実施を決定する。

大木は国生がラグビー経験者であることや、馬場が音楽隊志望ということに親身になって話を聞いていた。

兄貴肌の大木の姿に感銘を受ける国生たちだったが、風間はそっけない態度ですぐにその個別面談を切り上げてしまう。

風間の態度に困惑する大木のもとに、野村から「警務隊の人と密会しているようだ」と伝えられる。

警務隊は自衛隊内の問題を解決する部署であり、そこに出入りする風間の真意を掴めずにさらに大木はモヤモヤしてしまうのだった。

そんな中、教育中隊長の八女（北村一輝）は馬場のためにと知り合いの音楽隊員を紹介する。

その音楽隊員もまた、馬場と同じく音大卒ではなかったが音楽隊へ入隊を成功させた人物だと紹介し馬場にも夢を諦めるなとアドバイスを送る。

一方国生は、大木の声掛けもあり冬美（白石麻衣）から誘われ自衛隊ラグビー部の試合を観戦することになる。

デートのような雰囲気に喜ぶ国生は、ラグビーを見ながらルールなどを楽しそうに説明し冬美はそんな国生の姿に表情を暖かく見守るのだった。

冬美と宿舎に帰ってきた国生は、そこでなにやら言い争いをする大木と風間の声を耳にする。

大木は女性関係がいい加減な風間の私生活の態度を注意するのだが、風間はその言葉に耳を貸そうとはせず足早に去っていってしまう。

それを聞いていた冬美が大木に声をかけると、大木は新人時代から教育していた風間がよそよそしくなってしまったのだと語る。

さらに何も語らず警務隊へ出入りしていることを知ったと話すと、冬美は「本人に直接聞くべきだ」とアドバイスを送るのだった。

そのアドバイスを受けた大木は、休日に出掛ける風間の後を尾行していくと町の柔道場に密かに通っていたことを知る。

そこで大木は、風間が鍛錬のために休みの日に柔道の稽古をしていることを知り練習終わりの風間を飲みに誘う。

その頃国生は、どうしても気になってしまう芝山（水沢林太郎）のお見舞いに馬場と共に向かっていく。

そこで怪我に負けずに懸命にリハビリを続ける芝山の姿を見た国生は、馬場のアドバイスもあり声をかけずに帰っていくのだった。

そんな国生たちも居酒屋に呼び出されると、そこで風間が規律も厳しく広報の顔ともされる特別儀仗隊への入隊を希望していることを知らされる。

さらに風間がチャラチャラしているように見えて、本当は女性に不慣れな大木や傷心の金子を元気づけるために合コンをセッティングしたことを知る。

驚く大木たちだったが、風間がその隊への異動を真剣に考えていることを知りその夢を応援することを決意するのだった。

自衛官として任務や訓練に励む国生（町田啓太）や馬場（佐野勇斗）たちの元に、広報課からお見合い番組の出演依頼が舞い込む。

大木（久保田悠来）は、これも自衛隊を広めるための任務の一環だとして国生や馬場そして風間（工藤阿須加）たちに真剣に取り組むよう指示を出す。

そして収録当日、女性の前で緊張する大木やいつも通り人気を独占する風間たちを横目に国生は自衛隊のためにと一人の女性と会話を弾ませる。

それを見ていた冬美（白石麻衣）は、楽しそうにする国生を見て心がざわついてしまうのだった。

撮影が終わり片付けをしていると、不機嫌な冬美に気がついた国生は「あくまで広報が目的であり今は馬場の夢を応援することが目標だ」と語る。

その言葉に安心した冬美は、音楽隊入隊を懇願する馬場のためにオーディションの情報を仕入れてくるのだった。

国生や冬美が応援してくれていることを知った馬場は、狭き門ながらもそのオーディションに向け特訓を始める。

大木班もまた、夢に向かって進もうとする馬場を応援するべく掃除や洗濯などを進んで代わり馬場の練習時間を捻出する。

周囲からのサポートもありトランペットの練習をする馬場に、お見合い番組でマッチングした葵（矢作穂香）から連絡が入る。

葵は清楚系な真面目女子であり、将来の自生設計などもしっかりと立てていて馬場との相性もピッタリな女性だった。

葵からの応援もあってオーディションに向け力を入れる馬場に刺激された国生は、怪我をさせてしまった芝山（水沢林太郎）と向き合うことを決意するのだった。

それから数日後、馬場をオーディションに送り出した国生はリハビリ中の芝山の元へやってきて優しく声をかける。

しかし芝山は怪我のせいでスポンサーが降りてしまったことを語り、そのことを聞かされた国生はますます落ち込んでしまうのだった。

一方オーディションに向かった馬場だったが、自分の出番直前に葵から「死にたい」という連絡が入ってしまう。

自衛官としての責任感を強く感じた馬場は、オーディションを諦め葵の元へと向かっていく。

しかしそこで馬場が見たのは、お酒を飲み自分を助けに来るかどうか賭けをしていた葵の姿であった。

自分の判断が間違っていたことを知った馬場は、ショックのあまり実家に戻りお酒と薬を飲み自殺未遂をしてしまうのだった。

それに気がついた国生がすぐさま自宅へと向かっていき、なんとか一命を取り留めたものの馬場の受けたダメージが相当なものだと知る。

目を覚ました馬場に声をかけ続ける国生だったが、その数日後に馬場からの退職願が冬美の元に郵送されてくる。

そのことを知らされた国生はショックを受けてしまうのだが、冬美の「次に進むべきだ」というドライな発言に冬美への信頼を失ってしまうのだった。

突然退職届を出した馬場（佐野勇斗）のことを聞いた国生（町田啓太）は、そのことに気づかなかったショックを抱えていた。

それに気がついた先輩の風間（工藤阿須加）は、なんとか国生に前を向かせるためにとサポートすることを決意する。

様々な悩みを抱える国生を見ていた風間は、気がかりの一つとなっている芝山（水沢林太郎）との間に入ることにする。

どうしても国生を受け入れようとしない芝山に、風間は頭を下げ話を聞いてもらうよう説得する。

風間の真摯な行動に心を許した芝山は「あんたの必死な姿を見せてみろ」と、国生に厳しい言葉をかける。

必死な姿という言葉に頭を悩ませる国生の前に、妹と同じ小学校に通う遥という少女と出会うのだった。

ドッグタグを羨ましそうに見つめる遥に、国生はドッグタグに似たものと笛を渡して「何かあったら必ず助ける」と声をかけるのだった。

そんなある日、国生たちは大雨被害の被災現場に向かうことになりそこで遥に渡したドッグタグを発見する。

遥が巻き込まれているかもしれないと知った国生は、被災現場で遥の姿を懸命に探すことにするのだった。

その頃先日のことでショックを受けてた馬場は、大雨被害があったことや国生からの励ましの留守電があったことを知るのだった。

大雨被害の現場の捜索をしていた国生は、遥に渡したドッグタグの存在や周辺の情報から遥が被災しているかもしれないと考えていた。

懸命な捜索を続ける国生たちだったが、本部からは捜索中止の命令がくだされてしまうのだった。

それでも国生は、微かに聞こえた笛の音を頼りに捜索続行を隊長の冬美（白石麻衣）に懇願しそれを承認されるのだった。

生存確率が弱まる７２時間が差し迫る中、懸命にに探しているとそこに見事復帰を遂げた馬場がやってくる。

諦めムードが漂う中、馬場の復帰によりモチベーションが上がった国生たちは遂に遥の姿を発見することに成功するのだった。

遥やその両親を無事に発見した国生は、命を助けられたことに自衛官としての仕事を誇りに思うのだった。

その帰り、馬場は持ち歩いているトランペットのマウスピースを取り出し「音楽隊入隊は諦めない」と覚悟を口にする。

その言葉に勇気をもらった国生は、自分自身も次に進むためにラグビー再開を決意するのであった。

その後遥の入院する病院にやってきた国生は遥の回復に喜びながら、そこで退院手続きをした芝山と再開する。

すると芝山は遥救出の様子をニュースで見ていたと語り、自分もまたオリンピックへの夢を追い続けることにすると語る。

芝山とのわだかまりも消えさらに成長した国生の元に、冬美から「話がある」と呼び出される。

そこで冬美から「アメリカ陸軍への留学が決まった」と告げられ、寂しさを感じながらも応援することを決める。

真っ直ぐで迷いのない国生を見ていた冬美は、国生に優しくキスをしてアメリカへと旅立っていくのだった。

全てのモヤモヤが晴れた国生がテッパチを被り気合を入れていると、その様子を見た八女（北村一輝）は一人前となった国生を見て優しく微笑むのだった。