
サンペレグリノは注意が必要で毎日飲み過ぎると体に悪いって聞いたんだけど本当なの?
サンペレグリノはイタリアを代表する”スパークリングミネラルウォーター”です。
世界120カ国以上で飲まれている商品で、微炭酸なので飲みやすく、日本ではコストコで安く購入することが出来るので人気ですよね。
でも調べてみると、「サンペレグリノは飲み過ぎに注意、毎日飲むと体に悪いこともある」という噂があるのも事実で、安全性が気になります。
特に妊娠中やお子さんがいる場合はどのくらいの量なら安全なのか知っておきたいですよね。
そこでこの記事では、
- サンペレグリノが体に悪いから注意すべきと言われている理由
- サンペレグリノに含まれている成分”ウラン”の安全性について
- サンペレグリノを妊婦や子供が毎日安全に飲むための適正量や炭酸水の選び方
以上のことについて解説して行きたいと思います。
それでは早速始めましょう!
サンペレグリノに注意すべき理由はウランが体に悪いから?


スイスに本拠地があるネスレから販売されている「サンペレグリノ」。
口当たりまろやかなきめ細かい微炭酸が楽しめるミネラルウォーターです。
北イタリアのロンバルディア州にある「サンペレグリノ・テルメ」で採水された天然水に、炭酸を入れたことで日本人でも飲みやすい味となっています。
そのまま飲んでも爽やかでスッキリとした味わいが楽しめる他、料理に使ったりお酒・酢などをサンペレグリノで割ったりするなど、楽しみ方は様々。
そんな世界中で愛されている「サンペレグリノ」について、”飲むのは注意が必要だよ”とか”成分が体に悪いよ”って噂されています。
その理由がサンペレグリノの成分に含まれていると言われている「ウラン」という成分が体に悪いから注意と言われているからなんです。
サンペレグリノに含まれる成分「ウラン」とは?
ウランは人体に悪影響を及ぼすと言われている放射線物質の一種です。
体内に入ることで腎臓や肝臓などの機能を低下させてしまう恐れがあります。
「ウランが入っているなんて、注意どころか危険でしょ!」
と思うかもしれませんが、ウランは自然界でも土の中や海水中にも広く分布しているため、私たちの身の回りに普通に存在しています。
実は私たちが普段からよく飲むミネラルウォーターや水道水にも微量ですがウランが含まれています。
そのため基準値を設けることで体内に入っても問題ない量が定められているんです。
その基準値は国によって異なるため、国内の炭酸水よりもサンペレグリノのウランの濃度が高く、注意が必要と言われているということなんです。
サンペレグリノのウランの濃度をペリエ・エヴィアンと比較!
それでは実際サンペレグリノにはウランがどの程度含まれているのでしょうか?
ウランの濃度について、同じく炭酸水の「ペリエ」、ミネラルウォーターの「エヴィアン」と比較しました。
メーカー | ウラン濃度 |
---|---|
サンペレグリノ | 0.004〜0.008 |
ペリエ | 0.0048 |
エヴィアン | 0.00158〜0.002 |
スパークリングミネラルウォーターとしてサンペレグリノと人気を2分する「ペリエ」。
南フランスのヴェルジェーズ鉱泉水を使用しています。
エヴィアンと比べて、サンペレグリノとペリエはウランの濃度が高いことが分かりますね。
一方で同じ炭酸水でもペリエよりサンペレグリノのウラン濃度は高いことが分かります。
ちなみに平成16年3月の環境省環境管理局による日本の水道水のウラン濃度基準値は0.002mgです。
つまり、サンペレグリノはウラン濃度が日本の水道水より高いということが理解できると思います。
国産品・外国製品合わせて76種類のミネラルウォーターのウラン濃度を調査した文献”ミネラルウォーター中のウラン・トリウム含有量”によると、「国産品の中には水質基準目標値を超える高濃度の製品は見られなかった」という記述がある為、国産のミネラルウォーターや炭酸水は外国製よりウラン濃度が低いことが分かります。
妊婦や子供が注意すべき点は?大人は毎日飲んでも大丈夫?
ウラン濃度の限度基準値としては、1Lあたり乳児が0.002mg、大人が0.01mgとなっています。
サンペレグリノは1Lあたり0.004mg以上入っているとすると、
大人が飲む分には大丈夫な値であるとは言えますが、乳児に対しては飲み過ぎるのには注意したいです。
大人でも妊娠中で心配な方は控えるのが無難だと言えます。
サンペレグリノの成分表をチェック!硬度や効果・効能について


サンペレグリノには栄養面ではどのような成分が含まれているのでしょうか?
サンペレグリノには、エネルギーやタンパク質、脂質・炭水化物が含まれていません。
成分 | 含有量 |
---|---|
カルシウム | 17.9 |
マグネシウム | 5.20 |
ナトリウム | 3.36 |
硬度 | 665(mg/l) |
ph値 | 7.8 |
ノンカロリーであることに加えカルシウムやマグネシウムがたっぷり含まれているため、血液をサラサラにする効果があります。
さらにサンペレグリノは14種類のミネラルを含み、加えてマグネシウムや炭酸の力が腸を刺激します。
腸の活動を活性化することにより、便通改善に効果があります。
炭酸水をたくさん飲むことでお腹が張り、満腹感が得られるのもダイエット効果があると言われる理由の一つです。
ちなみにサンペレグリノの硬度は665(mg/l)ですが、ペリエは382(mg/l)です。
硬水が好きな人はサンペレグリノ、軟水が好きな人はペリエがおすすめです。
サンペレグリノには酸化グラフェンが入っているから安全性に注意という噂も


ウランの他にも、サンペレグリノに「酸化グラフェン」という成分が含まれているから注意した方が良いという噂がSNSで話題となりました。
https://t.co/tUg1rWNR6x
— 伯耆富士 (@houkifuji) August 29, 2021
ネスレの炭酸飲料「サンペレグリノ」を電気分解したら、酸化グラフェンが大量に出てきたという動画の一部。
これは立派な証拠。その飲料水は健康被害が怖くてもう、飲めません…!!😱🤮😭
#WWG1WGA #GreatAwakening pic.twitter.com/w87YmnsY6U
トランプ大統領🐯応援
— トマト🎌 #Free Speech. (@WkmqsRJ1QaZ1Kzs) November 27, 2021
ネスレは悪です。 彼らはサンペレグリノの飲料水中で酸化グラフェンを発見しました。 pic.twitter.com/PylwrDCyrt
調べて見たところ、酸化グラフェンの有無については今の所証明されている訳ではありません。
中には「完全なるデマ」だと言っている人も見かけました。
事実サンペレグリノが普段からたくさん飲まれているイタリアでも、特にウランや酸化グラフェンによる健康被害の報告はありません。
今のところは大人については大量に毎日飲み過ぎない限り注意する必要はないと言えます。
しかしウランに引き続き、酸化グラフェンも含んでいるとしたらサンペレグリノには注意したいと思う人がいるのは当然かもしれませんね。
あまり神経質になり過ぎるのも良くありませんが、安全性のことを考えると心配な方は日本製の炭酸水を飲むなどして注意することをお勧めします。
安全性の高い炭酸水の選び方


安全性の高い炭酸水を選ぶには、「炭酸の強さで選ぶ」ことと、「硬水か軟水かどうかで選ぶ」ことが重要です。
順に解説します。
①炭酸の強さで選ぶ
炭酸水を飲むことにより血行が改善されたり胃腸の刺激による便通の改善などに効果があります。
一方で酸性度の強い炭酸水を飲み過ぎることにより、以下の点は注意すべき項目です。
- 歯が溶ける原因になる
- 疲れやすくなる
通常量であれば問題はありませんが、酸性度が高い炭酸水を長時間口に含むことで歯が溶ける原因になることがあります。
また炭酸水による血行改善にも効果があるものの、飲み過ぎることから返って代謝が悪くなり、疲れやすくなってしまうという効果もあるので注意が必要です。
②硬水か軟水かどうかで選ぶ
硬水か軟水かどうかは、含まれているカルシウムとマグネシウムなど、ミネラルの量の数値によって決まります。
WHO(世界保健機関)による分類は以下のようになります。
区分 | 硬度 |
---|---|
軟水 | 60mg未満 |
中程度の軟水 | 60~120mg |
硬水 | 120mg ~180mg |
硬水はミネラルが豊富な分マグネシウムのしっかりとした苦味が「飲みにくい」と感じる人がいます。
一方、軟水は優しくクセがない為飲みやすいのが特徴です。
日本で採水できる水が「軟水」であることが多い為、日本人は軟水を飲むことに慣れており、硬水は特に飲みにくいと感じる傾向があります。
サンペレグリノは硬水に微炭酸が加えられた炭酸水です。
そのため日本人でもある程度飲みやすいと感じる人が多いんですね。
しかし飲みすぎることによって普段から飲み慣れていない硬水を大量摂取することにより、腎臓などの内臓に負担を掛け体調を崩してしまう場合があります。
硬水を飲み慣れていない人は、軟水の炭酸水を選ぶか硬水の炭酸水を毎日飲み過ぎないことに注意しましょう。
まとめ:サンペレグリノは成分に注意し納得した上で飲むのがおすすめ


今回は、サンペレグリノの成分が体に悪いから注意と言われている理由について解説しました。
注意する点をまとめると
- サンペレグリノには1Lあたり0.004mg以上のウランが含まれており、日本の水道水より多い。
- 乳児の基準値は1Lあたり0.002mgなので注意
- 大人の基準値は1Lあたり0.01mgだが妊娠中は注意
- サンペレグリノに酸化グラフェンが含まれているかは証明されていない
乳幼児に対しては量を減らしたり、安全性のことを考えて妊娠中の方は日本製の炭酸水に変えて見たりするなどして、注意すると良いかもしれませんね。